蒼魂日記

Jリーグオタクの酉サポである管理人とりまろんによるJリーグサポーターへ贈るブログ

J1第1節"アジア王者への挑戦"<鹿島×大分>

こんちゃ!

 

いよいよ待ちに待った日がやってきました。

本当は現地に乗り込みたかったけど、財力的に厳しく、今回はDAZN観戦となりました。

 

この日は某友達(前の投稿にて登場)と朝から熊本を出発して鳥栖アウトレットへ。

 

Jリーグサポは毎度お馴染みの2時間前のスタメン発表を楽しみに待ちながら、ふらっとtwitterを開くと、まさかの2時間半前に発表されていた。さすがJ1!さすが関東!

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大分新戦力が4人先発

自分の予想とは島川→ティティパンという、1人違いだった。

まぁ、噂によると島川のコンディション不良により、ティティパンが出場したっぽいので、まぁ予想はいい線いってたのではないか…

まさか合流から1ヶ月も経ってないティティパンが出るとは思っていなかったので、練習やTMを見れてない自分からしたら少し不安。

個人的にはユニフォームを買った、小塚に期待!

 

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続いて鹿島

スタメンに新戦力は伊藤翔のみ。

ベンチにはJ2で散々にやられた、平戸の名前も。

ベンチに内田、土居、レアンドロて…さすがJ1!

鈴木優磨、三竿健斗、白崎、中村らはベンチ外となっている。

 

 

そして昼過ぎから福岡へ向かい、15時前からビール片手にもつ鍋を食すこととなり、前半はもつ鍋屋にて観戦。

 

試合が始まり序盤は大分がいつも通り後ろから繋ごうとするも、まだ硬さがあり、なかなかうまくいかない。しかし鹿島もそこを上手く決定機に繋げることはできず。

前半10分、高木が前線へ送ったロングパスに藤本がうまく抜け出し、キーパーと1対1になる。しかしここはさすがアジアチャンピオンの守護神。クォンスンテの神セーブにより、得点できず。

しかし、このチャンスの後から硬さが取れて、大分がうまく試合を進めるように。

すると後半18分遂に試合が動く。前田の縦パスを伊藤がワントラップして敵を引きつけ、小塚に横パス。これを小塚がダイレクトで藤本へパス。素早く右足でトラップして左で打ったシュートはさすがのクォンスンテも動けず。全てが完璧なゴールで大分が先制!あそこをダイレクトでパスする小塚の非凡さ。素早くディフェンスの間のスペースに動き直し、ディフェンダーに寄せられる前に打ち切った藤本。これには解説の岩政さんもびっくり!

うーむ、涙が出そうである。しっかりとJ1レベルのゴールである。

そして多少はらはらしながらも、大分ペースのまま前半終了

 

ハーフタイムに友達と別れ、後半は熊本行きの高速バスで見ることとなった。ちなみ、某友達は前半のトリニータに感動を覚えたらしく、その場でDAZNを契約していた(笑)

 

後半が始まり、開始直後は気をつけないとと思っていたところでセットプレーから失点。勢いよく走りこんできた犬飼が競り勝ったボールに伊藤翔が詰め1-1伊藤翔ってスーパーなプレイヤーではないけど、本当にこういうところのゴールへの嗅覚はすばらしい。

ここからは怒涛の鹿島ペース。何度もサイドからセンタリングを入れられるが、しっかりとゴール前を固めて、最後のところはやらせない。まぁ、鹿島のクロス精度に助けられた部分もあるが。鹿島の押せ押せムードで、前線からのハイプレスも勢いを増すが、大分もしっかりと後方からのビルドアップにチャレンジし、鹿島の隙を伺う。

ボールを前線に収めることができない大分は、伊藤に代えて、オナイウを投入。藤本オナイウの2トップに、センターに前田を据えるティティパン小塚のスリーボランチにして、3-5-2というフォーメーションに。小塚がシャドーに入ることでこういうプランが可能になるのも大きい。

すると後半29分、後方でボールを繋ぎ鹿島の前線を釣り出し、DFラインに高木がロングボールを送る。これまでこのような場合、藤本vs2 CBとなっていたが、オナイウを投入し2トップにしていたことで2vs2の状況に。ここでオナイウが上手く体を入れ替え、アウトサイドで出した絶妙なスルーパス藤本が抜け出し勝ち越し点。これにはバスの中で叫びそうになった。高木オナイウ藤本の個性が生きた、パス5本で生まれたゴールだった。

ここですぐに片野坂監督が動く。少し運動量の落ちてきたティティパンに代えて、丸谷を投入。前田をスリーボランチの右に出し、センターに丸谷という形。イエローを1枚もらってた前田を自陣ゴール前から離す意味もあるのかなーなんて思ってたけど、試合後のコメントを見る限り、前田はスリーボランチのセンターはやり慣れてないらしい。丸谷も相変わらず安定したプレーでなかなか良かった。

試合はこのまま特に決定機を作られずに、逆に決定機を作ったが決めきれず2-1のまま終了。大分が久々のJ1でアジアチャンピオンを撃破という、メディアも大喜びな結果となった。

 

試合の感想としては、まぁ大分としてはあととどめの追加点さえ取れれば、完璧だったという感じ。J1サポの書き込みなどを読んでいると、大分がカウンターサッカーと言っていたり、鹿島の CBがめちゃめちゃ叩かれたりしてたが、これらにはちょっと反論。

まず確かに得点シーンだけを見ればカウンターサッカーにも見えるが、これはこれまでのシーンで後ろでボールを繋げ続けた結果。鹿島がハイプレスをかけてきて、DFラインもハイラインだったことで、裏へのボールは確かに増えたが、これが後ろに重く、ブロックを作るチームであれば、ポゼッションしながらゴールを狙っていく。これが3年間築き上げてきた片野坂サッカーである。決してブロックを作って守って守ってカウンターという戦術ではない。これだけは他のJ1サポにも言いたい。

また鹿島の CBについて。確かにハイボールに対する対応が良かったとは言えないが、大分の戦術的にそう言った状況を作り出したとも言える。大分がひたすらにDFラインでボールを回すことで、鹿島の中盤より前の選手たちがかなり前に出てくる。しかし藤本が裏抜けを狙っているために鹿島DFラインはハーフラインよりも前に出ることができない。ここで鹿島の中盤と CBの間に大きなスペースができ、鹿島の CBは裏の広大なスペースと中盤のスペースをカバーすることが必要になる。しかもここでCFが駆け引きの得意な藤本なのでDFとしてもなかなか難しかったと思う。裏に抜ければ一瞬のスピードで置いてかれるし、足元で収められれば、大分の前線が一斉にスプリントして速攻が始まる。シンプルだけどリスクが高く難しい戦術であり、こういうサッカーにトリニータがチャレンジしてくれていることが本当に嬉しい。

 

また鹿島に関しては、さすがに個々の能力は圧倒的で怖さがあったが、 CBの昌子はもちろん、右SBの西の穴がなかなか大きい気がする。試合の内容に関していうと CBが藤本に対応できてないこともあったし、追いついてからは勢いに任せてのハイプレスではなく、一度落ち着いてゲームを進めても良かった気がする。結果論ではあるけれど、これは鹿島の選手たちも試合後にコメントしていた。

 

最後に試合のデータについて。シュート数、ボール支配率は鹿島の方が高かった。総走行距離に関しては、全チームの中で大分が1位、鹿島が2位だった。個人としても前田小塚高山が走行距離の4.5.6位にランクイン。小塚がこんなにハードワークできることには少し驚き。高山はスプリント回数も2位。さすが湘南サッカーの体現者と言われていただけある。数年前からこれらのデータがJ1の試合後に出るようになっていてすごく羨ましかったので、やっと見れて満足満足。

 

 

とにかく大分サポとしては涙が止まらないほど嬉しい試合だった。次節、もはや仲間意識さえ芽生えてきている同じ昇格組の松本山雅とホーム開幕戦。大然さん相変わらず半端なさそうなので、やられないか少し心配。用事があって現地参戦はできないので、DAZNにて観戦予定。昭和電工ドームに行かれる方は、応援よろしくお願いします。

 

 

 

でわでわ。。